絶対笑顔でまだまだいっぱい夢見るブログ

日常について書くブログです. 技術的な話はこちら: https://papix.hatenablog.com

「SFC修行計画シート」のご紹介

この記事は, 「Spreadsheets/Excel Advent Calendar 2018」の13日目の記事です. 昨日は, id:ser1zw さんの「Excel VSTOアドイン開発入門」でした.

ser1zw.hatenablog.com

「SFC修行計画シート」のご紹介

さて, 突然ですが来年1月からSFCの修行を計画しています. SFCとは, 慶応大学湘南藤沢キャンパス... ではなく, 「スーパーフライヤーズカード」というクレジットカードのことです. これは日本の航空会社であるところの全日空(ANA)の特典の一種で, 1月1日から12月31日までの間に, ANAやスターアライアンスの飛行機に乗ることで貯まる「プレミアムポイント(PP)」を5万貯めると発行して手に入れることができます. ちなみに, PPを貯めてSFCを目指す行いを「修行」と言い, それを行う人達を「修行僧」と呼び, 無事PPを貯めてSFCを手に入れることを「解脱」と呼ぶ文化があったりします.

自分の場合, 昨年に日本航空(JAL)の資格であるところのJGC, 「JALグローバルクラブ」を解脱する(資格を手に入れる)ことに成功したので, 唐突に「来年はSFCをやろう」, となったのでした. 「JGCがあれば, 別にSFCはいらないのでは?」という声もあると思いますが, ...まあ旅行することを含めて, こういうのをやるのが趣味なので, そういうものと思っていただければ助かります. カメラを買って写真を買ったり, スプレッドシートを題材にした転生モノ小説を書いたりするような趣味があるように, 解脱に向けて計画を立てて, それを実践するという趣味もある, ということです. 多分.

「解脱」までの難易度

...さて, 個人的な印象として, 自分のような旅行好きな人間にとっては, JGCよりSFCの方がハードルが高いと思っています. JGCとSFCは解脱に至る条件がほぼ同じなのですが, JGCにはSFCにない「1年間でFOP(ANAにおけるPP)が2万5000かつ50回搭乗」という解脱条件があるからです. 50回搭乗, ということは年間25往復飛行機に乗れば良い訳で, 極端な話, 2週間に1回"どこかに"旅行に行けば解脱出来ます.

また, 2万5000FOPを貯めれば後は1フライトあたりの単価が安い路線に乗りまくる(例えば, 沖縄から石垣島や宮古島を結ぶ便は, うまく行けば1フライト6000円くらいで乗ることができます)ことで解脱するといった手が使えます. 自分の場合, JGC修行の際は, 42搭乗まで行った時点で, KIX→OKA→ISG→OGN→ISG→OKA→UEO→OKA→KIXという旅行プランを組み, 沖縄県の島々を巡る8フライトでJGC解脱, みたいなことをやりました. その時の様子がこのへんのブログエントリです(宣伝).

papix.hatenablog.jp

というわけで, SFCを解脱するには, 1月1日からの1年間で, なんとしても5万PPを稼がないといけません. そうなってくるとPP単価の良い路線に乗りまくるしかなくて, 東京在住者が国内路線中心に攻めていくなら, それはすなわち東京と沖縄を往復する... という選択肢のみが残ります. 効率を求めた時に, 行き先にアレンジが効かない部分は, (旅行好きにとって)SFC修行の難しさ, と言えるのではないでしょうか.

SFC修行は計画が大事(多分)

先に述べたように, JGCの時は「フライト回数」で解脱しましたが, 今回のSFCは「PP」で解脱しなければなりません. PPの計算は(フライト回数に比べれば)少々複雑なので, 「今自分は何PPを持っていて, 予約した分で何PP確保できそうか」を把握するのが大事と思いました.

12月になって, 「あと1万PP足りない...」とかなると, とにかく土日に飛行機に乗りまくる... みたいなことになりますし, その時に天候不順などがあってフライトが出来ず, その年のうちに5万PPまで到達できなければ, 全てが無意味になります. 計画的に, できれば余裕をもって10月頃には解脱しておきたいというのが正直なところです.

...そういうわけで, Googleスプレッドシートを使って, 「SFC修行計画シート」を作ったのでした.

f:id:papix:20181214012818p:plain

1月1日に, HND→OKA→ITMという旅程が組んであって, これは東京から実家のある大阪に帰省するために, 沖縄を経由して行くというものです. これは, 「新幹線で東京から大阪まで行けば1万4000円くらいかかるけれど, ANAで早めに予約したらHND→OKAとOKA→ITMで2フライト合わせて2万円近くで行ける, 新幹線に約6000円を足すことでPPが獲得できてお得!!!!!!!!!」という計算... もとい錯誤の元に予約されたアレです.

更に1月6日〜1月7日には, 大阪から自宅のある東京に戻るために, UKB→CTS→OKA→HNDとやっていて, つまり神戸から一旦札幌に向かって, そこから沖縄に飛んで東京に戻るということです. これは「せっかくANAで修行するのだから, ANAのみ運行している(多分)日本国内最長路線であるところの, 新千歳/那覇便に乗っておきたい」との思惑のもと予約されたアレです. 新年早々狂っていますが, まあSFCやJGCの修行というものはこういう感じで, 若干の狂気を孕んでいるものと思っています. そして本当の修行ガチ勢からすればこの程度はまだまだだと個人的には思っています(どうなんですかね?).

さて, この記事は「Spreadsheets/Excel Advent Calendar 2018」の記事なので, スプレッドシートの話をしましょう. このスプレッドシートの工夫点としては, 「最小限の入力で獲得できるPPがわかるようになっている」というところです. すなわち, 出発空港/到着空港の3レターコードと, それにかかった費用という, 3つの項目を入れる(とはいえ管理のため, スプレッドシートには別途手動で出発時間/到着時間/便名も入力しています)だけで, 自動的に...

  • 実マイル (航路ごとに定められたマイル数)
  • 積算率 (クラスによって, 実マイルのうち何%が獲得出来るかが定まっている)
  • 取得マイル (実マイル✕積算率)
  • PP倍率 (PPは取得マイルにPP倍率を掛けたもの, 国内線の場合2倍)
  • 獲得PP (取得マイル✕PP倍率)
  • PP単価 (獲得PP / 費用, 1PP獲得するのに何円かかるか)
  • 購入期限 (修行するにあたっては基本的に75日前まで予約可能な「ANA SUPER VALUE 75」で購入するので, 75日前まであと何日かを示す. とはいえ, 席が埋まれば埋まるほど, 「ANA SUPER VALUE 75」の中でも費用が上っていくので, なるべく早く予約することにこしたことはない)
  • 取消期限 (取消手数料だけでキャンセルできる55日前まであと何日か. これを越えると取消手数料に加えて出発日が近づくほど高額の費用がかかる)

といった項目が計算されるようになっています. PP単価は修行において重要な観点で, 一般にはPP単価が7前後に抑えられると「効率的」と呼べると思います.

実マイルの算出は, 一番右のroute列が重要な役割をしていて, ここはこのような式になっています: =IF(F3>B3, join("-",B3,F3), join("-",F3,B3))

一方で, 別シートには実マイルとPP倍率がまとまった実マイル表があって, route列の値と実マイル表を使って, 自動的に埋め込むようになっています. ...この辺り, もっとスマートな解法がありそうな気がしていますね.

f:id:papix:20181214014325p:plain

最終的には, 次のようなシートで集計しています. 3月末まで現在予定している全行程を達成すれば18,963PPが手に入り(だいたい目標の1/3), そのコストとして129,600円を既に支払っていることがわかります. PP単価は6.83, これは個人的にはかなり良い値になっていると思います.

f:id:papix:20181214014455p:plain

まとめ

...これ, スプレッドシートネタというか単なる修行ネタなのでは? という気がしてきましたね. とはいえまあ, 修行の計画を立てるにあたってスプレッドシートは非常に有用である!!!!!!!!!! ということを示せたのでヨシとしておきます. スプレッドシートさんいつもありがとう. そして皆さんも, 是非スプレッドシートを駆使して, JGCやSFCの修行を計画してみてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 計画するのも楽しいし, 実際にアクション(修行)するのも楽しくて二度美味しいですよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

明日は...

明日の担当は埋まっていないので, きっと id:minemuracoffee さんが「転生したらSpreadsheetだった件」の第7話を書いて下さることと思います. お楽しみに!!!!!!