途中経由地のヘルシンキに無事降り立つことに成功したので, この日はまるっとヘルシンキを観光します. 0日目と1日目の様子はこちら:
8/5 (月)
ヘルシンキは北欧の国です. 夏はとにかく昼が長く, 8月だと日没は午後10時頃で夜明けは午前5時頃という世界観になります. 前の日の晩, まだ明るいうちに(と言っても21時頃)に眠ったのでそこそこ早い時間に目覚めたのですが, それでも外はもう十分に明るくなっていました.
さて, 今回はかなりノープランでヘルシンキまで来たのですが, いろいろ調べていると港の方で朝市が催されている... という情報を手に入れたので, 路面電車に乗って向かうことにします.
港に到着しました. 流石に時間が早すぎたのか, 朝市は準備中... という様相です.
というわけで, 暫く辺りを散歩してみることにしました.
レンガ造りの建物が立ち並んでいます.
30分ほど歩いて, 再び港に戻ってきました.
そういえば, フィンランドやラトビアではこういったシェア二輪車をたくさん見かけました. ラトビアで利用したBoltというタクシー配車アプリも, どうやらこういうシェア二輪車を使えるようでした... が, 交通ルールなど自信がなかったので今回は使わず. ちょっともったいなかったかもしれません.
30分ほど散歩をしてきましたが, 朝市はまだまだ準備中のようです.
果物や野菜を売っている店もありました.
ふらふらしていると, カフェが営業していたのでここで朝食にします.
ドクターペッパーとシナモンロール, それからピロシキのような肉入りパン. これでだいたい1000円程度だったような気がします(やはり若干物価が高い印象がありますね).
夏のヘルシンキは, 朝方はとにかく冷えます. なので, 夏なのにヒーターが用意されていました...
腹ごしらえも済んだ所で, スオメンリンナの要塞に行ってみることにしました.
スオメンリンナの要塞は, ヘルシンキ市内にある島に構築された海上要塞で, 18世紀ごろに対ロシアを意図して建築されたものです. ヘルシンキの沖合にある島に構築された「海上要塞」なので, 船で移動する必要があるのですが, この連絡船も昨日購入したデイチケットで乗れました(デイチケットで乗れない連絡船/観光船もあるので要注意です).
というわけで, 暫く船に揺られて...
...到着しました. 片道10分ちょっとくらいの船の旅でした.
というわけで, 早速ぐるっと一周してみます.
この頃になると, 日が少し高くなってきて, 夏っぽい暑さが感じられはじめます. とはいえ, 湿度は高くないため, 非常に過ごしやすかったです.
教会があったり...
城壁があったり...
これは...!?
いかにも何かイベントが起こりそうな石碑でしたが, 当然のごとく何も起こりませんでした.
少し進むと, 城壁の内側へ入るための門がありました.
城壁の中の様子も見学することができました. 電灯はありませんが, 窓(?)から日光が入ってくるので思っていたよりも明るかったです.
そして城壁の内側. これはスウェーデンの将校, アウグスティン・エーレンスヴァルドの墓とのこと.
...そして大砲.
かつてここで使われていたもの... なんですかね?
更に奥へと進んで行きます.
...すると, 見晴らしのいい場所に到着しました.
攻め寄せる敵に備えて, 沖に向けてたくさんの大砲が設置されています.
一方, こちらはかつての弾薬庫.
...さて, 港を出発点にして, スオメンリンナ要塞をだいたい半周しました.
ここからゆっくりと港に戻ることにします.
スオメンリンナ要塞には, こういう感じでたくさんの大砲が設置(展示)されています.
クルーズ船!!!!! めちゃくちゃ近いですね.
途中でトラクターとすれ違いました.
雲がほとんどない青空. 朝は寒かったですが, 流石に日が高くなると日光で暖かくなってきます. とはいえ「半袖で涼しい」程度で, 引き続きとても過ごしやすい気候です.
この辺りは造船所とのこと.
...さて, 港に向けて帰っている途中に, 軍事博物館があったので立ち寄ってみることにします.
確かこれもマンネルヘイムの騎馬像... だったような...
一方こちらは冬戦争にも投入された, ヴィッカース6t戦車.
そして88mm砲!!!!!! Hellsingの少佐の演説で「ティーゲルのアハト・アハト」と言っているアレ(の原型となる対空砲)ですね.
そしてこれが1898年に呉の海軍工廠で作られた日本海軍の4.7インチ砲. なぜそんなものがフィンランドの軍事博物館にあるのかと言うと...
- 第一次世界大戦中に他の軍事物資と一緒に日本から帝政ロシアが購入
- 1918年に発見されヘルシンキまで輸送, 1934年まで保存されていた
- 1935年に発見され, Ladoga湖に配備された
- この砲は実際に冬戦争で活用され(!?), 100,000発の砲弾を放った
...みたいな説明が書かれていました. 凄すぎる!!!!
いわゆる「モロトフのパンかご」. 本当に「MOROTOV BREAD BASKET」と書かれていました.
これは実際は焼夷弾なのですが, なぜこれが「パンかご」と呼ばれているかというと... 冬戦争に際して実施されたソ連軍の空爆について, 当時のソ連の外務大臣だったモロトフが, 「これは爆撃ではなくパンを投下しているのだ」と発言したので, それを皮肉って焼夷弾のことを「モロトフのパンかご」呼ぶようになった... というエピソードがあるのでした. ちなみにそれにちなんでか, フィンランド軍が用いた対戦車火炎瓶は「モロトフカクテル」と呼んでいたそうです(見た感じ, 「モロトフカクテル」の展示はなさそう... でした).
一方, こちらはフィンランド軍の陣地を再現したもの.
艦内には, 冬戦争や継続戦争などで使われたフィンランドの兵器や, 軍装などが飾られています.
また, 冬戦争/継続戦争でフィンランドが戦ったソ連側に関しての展示もあります. この肖像画はスターリンおじさん. そして...
何故かベリヤの肖像画もありました...
軍事博物館を後にして, 港まで戻ってきました. 船の出発時間まで時間があったので, 近くの売店に立ち寄ってみます. 写真はフィンランド名物(?)のサルミアッキ...
ポーターがあったので1本買い, 店の前のベンチで一休みしつつ堪能します. そうこうしているうちにヘルシンキから船がやってきたので, それ乗って再びヘルシンキ市街へと戻るのでした...