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「マリア様がみてる」はいいぞ...

ごきげんよう, papixです. 今日は2022年に突如「マリア様がみてる」にハマったのでその話をします. 前提として, 以下書き連ねたものは怪文書です(?). あとネタバレはありますので, こちらもご承知おきください.

「マリア様がみてる」とは

Wikipediaより引用しますと...

ja.wikipedia.org

『マリア様がみてる』(マリアさまがみてる)は、今野緒雪による少女小説(ライトノベル)。また、続刊を含むシリーズの名称。それらを原作としたメディアミックス作品の総称(後述)。イラストはひびき玲音。東京都武蔵野の丘の上にあるという「私立リリアン女学園高等部」を主な舞台とした青春学園小説。同高等部の特徴である「スール」制度と、生徒会である「山百合会」(やまゆりかい)を軸に物語が展開される。略称はファンの間では「マリみて」。

オリジナルは今野緒雪先生によって1998年から2012年にかけて執筆された全37巻の小説で(37巻, 多そうに見えますが1冊のボリュームはボチボチという感じなので比較的サクッと読めます), 他にもこれを原作としたアニメ(OVA含めて4作品放送された)や漫画, スピンオフ作品「お釈迦様もみてる(釈迦みて)」なども展開されました.

4月の中頃から原作小説を読み始めたんですが, 現状としては

  • 原作小説は4周目に入った(今ちょうど4周目の5巻「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」を読んでいます)
  • スピンオフの「釈迦みて」は1周読んだ
  • アニメは1.5周した(1周した後, 3期と4期をもう1周した)
  • 関連書籍の「プレミアムブック」と「イラストコレクション」は物理で購入した

っていう感じです. ハマりすぎでは?????????????

経緯

最終巻発売から10年経過した作品になぜ, 2022年突然ハマったかというと... 「どういうこと?」って感じなんですが今所属しているチームの昼会の挨拶が「ごきげんよう」なんですよね.

で, ある日「"ごきげんよう"と言えば"マリア様がみてる"か"ライオンのごきげんよう"か?」, みたいな話題が起きた時, ふと「マリみて読んだことないんですよね〜」という発言をしたところ, 「じゃあ読もう」と言われたのがきっかけです. 昔愛読していたとある光栄三国志シリーズのプレイレポートにネタとして使われていたりして, 作品の存在とか, 「レイニー止め」というワードとかは知っていたんですが, 意外と(?)自分はいろいろなコンテンツに手を出す性質がない(一気にいろいろハマると時間や金銭がヤバいので, 厳選した作品を楽しむ傾向がある)ので, なんとなく手を出さないでいたのでした.

そういう感じでこれまで縁のなかった「マリみて」ですが, 先に述べたなんかよくわからないがふとしたきっかけを経緯に, 先月の中頃にまずは最初の5巻を買いました. その後一気に読んでしまって, 油断すると睡眠時間を削って全部読みそうになったので, そこから毎日5巻ずつ買って, 仕事が終わったら読む... という生活をしていました. その後はアニメ版を一通り見て, 「釈迦みて」読んで, また「マリみて」原作に戻って... で今に至ります.

1つ失敗した!!! と思ったのが, 「5巻ずつ読む」という選択で, そうするとなんと2日目は10巻の「レイニーブルー」で終わるんですよね... 「レイニーブルー」は, これまで幾つかの波がありながらも徐々に姉妹関係を深めていた主人公の福沢祐巳と小笠原祥子お姉さまが, ふとしたきっかけですれ違い, 祐巳がどん底に沈んでしまうエピソードでして, 記憶では夜の3時か4時くらいに読み終わって「は???????? この後どうなんの???????????????」ってなっていました. ただそこから, 「レイニーブルー」の解決編のような立ち位置になっている11巻「パラソルをさして」を買って読むと, 絶対にそこで止まる気がしなかったし, 何より翌朝仕事があったので, そこから強い意志で寝て, 気合で「マリみて」のことを一旦忘れて仕事して, 仕事が終わってから11巻から15巻までを買って読みました.

今回は連載終了後に一気に読んだので, 「レイニー止め」記録は約18時間くらいで済んだんですが, リアルタイムで追っていた人は「レイニーブルー」から「パラソルをさして」まで, 3ヶ月くらい待つ必要があったので, これはマジでヤバいなって思いました. 語彙力がない. 軌跡シリーズのファンなら「空の軌跡 FC」が「レイニーブルー」で「空の軌跡 SC」が「パラソルをさして」と思えばよいのではないでしょうか(謎の例え). でも個人的にはあれくらい「は??????????? ここで終わるの???????????」って衝撃があったんですよ...

ところで, ピクシブ百科事典で「レイニー止め」の解説を見ると「レイニー止めとは、抑圧と解放である。」って書かれているんだけど, これ「レイニーブルー」と「パラソルをさして」を端的に表しすぎていて笑ってしまった. 「パラソルをさして」, マジで読後の開放感というか, 「ああ... よかった...」という感じがすごかったからなぁ...

dic.pixiv.net

好きポイント

王道の「青春学園小説」である

巻末の著者プロフィールでは「学園コメディ」という紹介になっているけれど, 実態としてはWikipediaにある「青春学園小説」の方がイメージに近しいのではないでしょうか. 個人的には, 「リリアン女学園」というお嬢様学校と, 「スール」と呼ばれる疑似姉妹制度を舞台にした, 愛情と友情, そして祐巳という平凡だった少女の成長の物語... って感じで捉えてます.

ちょっと自分語りが入るんですが, 自分の趣味嗜好について考察してみると, 学園モノというか, 「学生の物語」というのが好きな気がするんですよね. 「きんいろモザイク」や「Aチャンネル」もそうだし, 「ture tears」とかもそうです. ギャルゲーで一番印象に残ってるのが「遥かに仰ぎ、麗しの」という作品なんですが, あれもお嬢様学校モノでした. 振り返ってみると, 特に高校生だった頃はなんか地味な(目立たない)学生生活をしていた... と自分では思っているので, 「高校生の友情物語」みたいなのに憧れ(?)みたいな気持ちがあって, それがブーストをかけている(?)のではないか, という気がしています. そういえば, 「最近マリみてがツボに入りました」という話をしたら「『私の百合はお仕事です!』も刺さるんじゃないですか?」と言われて1巻だけ買ったんですが, まだマリみて沼から抜け出せなくてまだ読んでません...

...そういえば, ちょっと前に「あの娘にキスと白百合を」という漫画がツボった時期があったんですが, 多分あの作品がツボった方は, 高確率で「マリみて」もツボに入るんじゃないかな, という気がしています. どちらも女子校を舞台にした青春の物語で, 違いを挙げるとすれば(「違くない?」って意見も言われそうですが)「マリみて」は「あの娘にキスと白百合を」と比べると, 「マリみて」の方が百合の度合いがソフト(?)といいますか, 「マリみて」の方は「恋愛(恋)っぽい百合」というよりは「愛情(友情)っぽい百合」みたいな...? 方向性は近いけど, ベクトルがほんのちょっと違う, みたいな感じですかね. 自分はどちらも好きなので大丈夫です(?).

何の話してたんだっけ. とにかく, 「マリみて」は王道で真っ直ぐ, かつ全体を通して"明るい"青春学園小説で, 前述の「レイニーブルー」のように一時的に沈む(問題が発生する)場面はあるものの, とはいえそういうシーンでも悲壮感が強すぎることもなくて, 最終的にきちんと綺麗に解決される構成になっています. 壮大な伏線が最後に回収される! みたいな爽快感(?)はないですが, その代わりに都度都度丁寧に伏線を回収して(この辺りは後述します), 大きな矛盾もなく大団円に向かっていくので, なんというか安心して楽しめます.

なんかこのまま書き続けると無が無限に生成されそうなのでそろそろまとめると, 「マリみて」は良い意味で「思考停止して読める, 楽しめる」, そういう娯楽小説だと思います. とはいえ, 万人にオススメできる作品ではない(というか, 万人におすすめできる作品って滅多にないですよね...)とは思いますが, 百合っぽい作品が好きな方とか, 或いは学園を舞台にした作品が好きとか, 少年少女の友情の物語が好きとか, そういう方は読んでみても... いいんじゃないかなって思います. 具体的にどういう感じで読み始めると良いか? というのは後述します.

2022年に読んでも, 全然遜色がない

だいたい2000年〜2010年にかけて連載された作品ですが, 2022年の今見てもほぼほぼ違和感がないのもいいですね. 「良い作品は, いつ読んでも良い」というのを改めて感じました. 一部のセリフや文中のワードに, ちょっと時代を感じるなあ... という事もありますが, 頻度も少ない(と個人的には思った)ので, 全体通して違和感なく読めました.

どこかの巻のあとがきで作者の今野緒雪先生が仰ってたような気がするのですが, 「携帯電話というガジェットが(リリアン女学園の中で)登場しない」点は2022年からすると(そして当時からしても)違和感が持てるポイントではありますが, 「まあお嬢様学校だし, "携帯電話禁止"みたいな校則があってもおかしくなかろう...」って解釈できますし(卒業生とかは携帯電話を使っているので, 作中に登場しないという訳ではないです. まあ, 時代的には当然iPhoneとかAndroidではなくて, 折りたたみ式でボタンポチポチするタイプの携帯電話ではありますが...).

伏線がわかりやすく, ちゃんと回収される

「マリみて」は, 常に一人称(キャラクターの目線)で書かれています. 主人公の祐巳の視点だけでなく, 物語の内容によっては祥子お姉さまの目線だったり, 由乃の目線だったり, いろいろなキャラクターの目線で物語が展開されます. あるキャラクターの目線で展開されたあるシーンが, その後に別のキャラクターの目線で展開されたりするので, 1つの物語をいろいろな目線で見ることが出来ることがあって, これがまた物語に奥行き(?)を与えてくれているような気がします.

あとは伏線っぽいセリフやイベントが基本的に回収されている, というのも良いですね. 前述のように, 最後にガンッ! と回収するタイプではないですが, 都度都度わかりやすく丁寧に回収されていて(悪く言うと, 「回収の方法がストレート」と捉えることができるかもしれませんが...), 読後に「結局, あれって何だったんだろう...?」となる伏線は少なかったです. 個人的な印象ですが, 作中の伏線のうち95%くらいはちゃんと「マリみて」の中で回収していて, 一部は「釈迦みて」とか, 「プレミアムブック」や「イラストコレクション」の小説で回収していて, ほんのちょこっとだけ気になった部分があった... という感じです. そういうわけで, 特に2周目がめちゃくちゃ面白いのですよね. 一通り流れがわかっているからこそ, 改めて読むことで, 改めて「これがそう繋がっていたのか...!」みたいな発見がある感じです.

「この伏線, 回収してないのでは...?」という話題で言うと, 今のところ唯一気になってるのは(ネタバレになりますが, 「ネタバレはあります」って書いたので書きます!!!), 祐巳が2年生の時の「3年生を送る会」で, 瞳子と乃梨子が「隠し芸」の必要性に気づけた理由, 作中ではっきりと名言されてませんよね...? 「乃梨子が聖さまから栄養ドリンクを差し入れてもらう」場面があるので, その時に吹き込まれたのかな? と解釈していましたが... なんか見逃しているような気もする...?

アニメの声優陣がイメージ通りすぎる

もう「これ以外考えられない!!!」っていう, ドンピシャの配役なんですよね. 特に祐巳, 由乃, 志摩子の3人. 原作小説を1周してからアニメを見る前にキャスト一覧を見たんですけど, 祐巳が植田佳奈さん, というのを見た瞬間に「あ〜〜〜〜〜, 完っ全にわかる〜〜〜〜〜...」ってなりました. 脳内再生余裕です!!! って感じだったし, 実際にアニメを見ても, 声の違和感(?)が一切なかったです. 由乃役の池澤春菜さんについては今野緒雪先生がNHKの「フランス語会話」に出演する様子を見ていて「由乃がいる!」と見出した(?)というエピソードがあるくらいなので, もはや言うまでもないですし, 志摩子役の能登麻美子さんについてはキャラクターの雰囲気と声質が非常にマッチしており, 他のキャラクターを含めて「これ以上の選択肢はない!」っていう配役だなと思います. もしも石油王になったら, 原作全巻をラジオドラマCDにして無限に聞きたい. は〜5000兆円欲しい.

...ところでアニメについては, 1期, 2期, 3期(OVA), 4期, とあるんですが, 1期〜2期と3期〜4期で結構作画の雰囲気がガラッと変わるんですよね(「アニメタイムズ」で見ました). 誤解を恐れずに自分の感想を言うと, 1期〜2期が近代のアニメで, 3期〜4期が現代のアニメ, みたいな作画だなって思いました. 個人的には3期〜4期の作画の雰囲気が好きですが, 1期〜2期の作画が好きな人もいらっしゃるので, 甲乙つけがたい感じがしています.

アニメの楽曲が良い

アニメのオープニングやエンディングの楽曲, 原作を担当された今野緒雪先生が作詞されているので, 「そりゃそうだ」って感じなんですけど, これ以上なく作品と超マッチした曲ばっかりなんですよね. 特に4期のOP「地図散歩」とEDの「くもりガラスの向こう」は, 素晴らしい歌詞に超絶マッチした曲が相まってヤバい. 原作やアニメを見てから聞くと「あ゛〜〜〜...」って感じになります. あと3期OVA後半の「きれいな旋律」, 作曲がマーティ・フリードマン(「マリみて」ファン)だったのがびっくりした(小並感).

入門「マリみて」

前述の通り, 「マリア様がみてる」原作は37巻あります. Kindleで買うと1冊500円くらいなので, 全部買うと1万8000円くらいします(自分は全然後悔していませんが...). アニメ版もありますが, どうしても主要エピソードをピックアップして構成せざるを得ない(し, 一部原作と違う展開もある)ので, やはり最初は原作小説を読んで欲しいという気持ちがあります.

とはいえ前述の通り, 「マリみて」という作品が自分にとってマッチするか? というのは確実とは言えないので, いきなり1万8000円を投入するのは不安ですよね. なので, このエントリを読んで「ちょっと気になったな...?」と思った方は(いるのか!?), とりあえず5巻(「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」)まで買ってみるのがいいのではないかと思います. だいたい2500円くらいでしょうか. 1巻から5巻で, 祐巳と祥子お姉さまの偶然の出会い, 学園祭を通して関係性を深めて, 最終的に祐巳が祥子お姉さまからロザリオを受け取って紅薔薇のつぼみの妹ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン プティ・スールになるまでの物語と, 黄薔薇ロサ・フェティダ姉妹, 白薔薇ロサ・ギガンティア姉妹のエピソード, そして祐巳にとって最初のちょっとした山場(?)までが展開されるので, 「マリみて」という作品の導入というか, 大まかな雰囲気を体験出来るはずです.

それで続きが気になったら, 次は10巻(「レイニーブルー」)まで買いましょう. 正直5巻で離脱(?)せず, 10巻まで買って読み続けられたら, 大なり小なり適正(?)があるはずで, 後は自動的に37巻まで全部買うと思います. 正直, ちょっとでも「マリみて」に興味を持てて, 「レイニーブルー」で読むのを止められる人は, すごい強靭な精神をしていると思います(褒め言葉).

先に, 「マリみて」について

  • 百合っぽい作品が好き
  • 学園を舞台にした作品が好き
  • 少年少女の友情の物語が好き

みたいな人には是非オススメしたい, って書きましたが, そういうのをある程度満たしているにも関わらず, 10巻まで買ったけどなんかピンと来なかった... という方がいたら, 5000円キャッシュバックしてもいいので, とにかく読んでくれ!!! みたいな気持ちは正直あります. ただこれ実際にやったら「マリみて」で破産することになりそうなんで, 大々的にはやりませんが...(知人の何人かにそういう話をしたことはある!!!)

雑談

えっと, なんかもう疲れてきたので, 後は書きたいことをひたすらに書きます. 以下めっちゃネタバレがありますが前述の通り「ネタバレはあります」って書いたので好き勝手書きます.

「マリみて」, 祐巳の目線で見ると, 「平凡なお嬢様だったはずの祐巳が, ひょんなきっかけから祥子お姉さまの妹になって, ひとりの人間として成長していく物語」 として見れると思うんですよね. 1巻から11巻までは祐巳と祥子お姉さまが姉妹の絆を確立する物語. ちょっとした衝突を繰り返す中で, 姉妹の絆を強めるだけでなく, 祐巳自身もまた強くしなやかに成長していく...

そこから27巻「あなたを探しに」までは, 祐巳と瞳子の衝突と和解の物語. この辺りは, 「くもりガラスの向こう」の歌詞が端的に表していて, 本当にいいんですよね. 「未来永劫 忘れられない 最悪だった あの出会い」から, 「けれどいつしか心に あなた住んでた」. ただ, 1巻から10巻までとそこから27巻までの間には大きな違いがあって, なんというか10巻までとは違って, 全体通して安心して読めるんですよね. それまでの物語を経て祐巳自身が強くなったこと, そしてそこにお姉さまとの盤石な絆があるという相乗効果があって, 全体通して前向きな感じがするんですよね. 凹んだり, 泣いたりすることもあるけれど, 一方で沈みすぎたり, 空回りすぎたりしない. その辺りから, 祐巳の成長を感じられるのがいいんですよね. 個人的には「マリみて」で一番面白いのがこの辺りのエピソード群だと思っています.

で, 33巻「ハロー グッバイ」までが祐巳にとっての最後の試練, 「祥子お姉さまの卒業」と向かい合う物語. これがまたいいんだよな... 特に32巻「卒業前小景」で, 1巻のシーンが振り返られるのがめっちゃいい. おかげで, その後に1巻を読むとそのシーンでめっちゃ感慨深くなってしまうのだった. あとはそのシーンの後の, 祥子お姉さまのセリフも良い. 1巻のことを思い出して過去に目を向けそうになる読者を未来へと引っ張ってくれる感じがする. この辺りは是非読んで体験欲しいので, これ以上は語りません, 読め.

話を変えて, マリみてに登場するスール関係, どれも魅力的なんですが, その中でも自分はやっぱり白薔薇ロサ・ギガンティア派という気がします. 聖と志摩子も, 志摩子と乃梨子も, それぞれの関係性が非常に尊いんですよね... 特に5巻「ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」の「ウァレンティーヌスの悪戯」の志摩子がヤバい. 聖に知らないうちにバレンタインのチョコを食べられてしまっていたことに気づいて, 赤面してうつむきっぱなしになる志摩子!!!! エモすぎるのだよなあ... 後は21巻「薔薇のミルフィーユ」の「白薔薇の物思い」もいいですよね. 特に最後に志摩子が壊れる(?)ところとか.

というか, 紅薔薇ロサ・キネンシス姉妹を語るにあたって白薔薇ロサ・ギガンティア姉妹の存在が欠かせなかった, というのもありますよね. 祐巳と祥子お姉さまの関係性で言えば聖が, 祐巳と瞳子の関係で言えば乃梨子が, それぞれ大事な役割を担っているというか... 特に乃梨子がいいヤツすぎるんだよな...

そのへん考えると, やっぱり33巻の「ハロー グッバイ」で大団円, というのは綺麗な終わり方なんだけど, とはいえ自分は紅薔薇ロサ・キネンシスになった祐巳とか, 妹として振る舞う瞳子や乃梨子, あとは菜々に振り回される由乃の様子とか, 絶対見たい!!! って思うんですよね. 34巻「リトル ホラーズ」でちょこっと描かれてるけど, ちょうだい!!! もっとちょうだい!!!!! って感じなんですよね. なんかもう, 二次創作とか夢でもいいので(?), なんとかして見れないものか...????

そんな「マリア様がみてる」ですが, 2022年に突如コラボカフェが開催されようとしています. 正直な感想としては「マジかよ!!! 2022年だぞ!!!!」って思いました(失礼). しかしまあ, この情報は同僚に教えてもらったんですが, タイミングが良すぎてたまげました. もしこれが新展開の伏線(!?)だとしたら, 新刊発売か, アニメ5期(4期で端折ったエピソードの回収と, 27巻「あなたを探しに」以降の映像化)辺りが来ないかな... ってマリア様に祈りたいですね.

www.sofmap.com

ただ来客者層としてはファンのお姉様方が多そうな印象がありまして, 「2022年になって沼に沈んだ, にわかファンな独身男性が, 1人で参加してもいいものなのか...?」というので悩んでいて, 実のところまだ予約できていません. この記事を読んでちょっとでも興味持って, かつ読み始めてしまって沼に沈みそうになった人がいたら一緒に行きませんか? Twitterとかでお声がけください(???).

...なんかあれですね. やっぱりどうしても約10年前に完結した作品なんで, 2022年にハマっても語れる(語ってくれる)人がいないんですよねェ〜〜〜. それがやっぱり若干の悔しさがある. だからこんな怪文書を深夜に書いてしまう. 後悔はしていない!!! ただ, まあそういう運命(?)だったのかも, という気がしてて, 例えばリアルタイムで「マリみて」を読んでたら, ここまで沼に沈まなかったんじゃないかな, という気もしています. 学生時代から, あれこれ(しょうもない話題が多いが!!!)人生経験を重ねた"今", 読んだからこそツボに入った... のかもしれない. いやどうかな? そういえば, 大学はキリスト教系(プロテスタントだったが...)だったのも, 何かしらの影響があるのかな, という気もしますね. 「マリア様のこころ」とかは歌わなかったけど, 入学式や卒業式で賛美歌歌ったりしたし.

...まあとにかく, はたから見ると「32歳独身男性がコバルト文庫にドはまり」というの, 正直「なにやってだこいつ...」みたいな感じがありますけど, とはいえ楽しめる作品は楽しまなければ損!!! って感じがするので, 暫くは「マリみて」沼にどっぷり漬かってみようと思います. 「熱しやすく冷めやすい」人間なので, どこかで程よい漬かり具合になるでしょう... きっと.

まとめ

マリみてはいいぞ.........