絶対笑顔でまだまだいっぱい夢見るブログ

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北へ 〜その1〜

五輪の喧騒をなるべく回避すべく, 各種感染予防策(3密の回避, うがい/手洗い/消毒の徹底, 定期的な検温)を講じた上で北の方に来ていますので, その様子を紹介します.

7/17(土)

最初の目的地は北見. 初手は羽田空港から女満別空港に向かうことになっていて, 予定では11時頃の便に乗る... はずだった. ただ, 旅は何が起こるかわからない. 初手から予想外の出来事が発生してしまった.

というのも, 金曜日の晩に会社の飲み会(もちろんオンライン)に誘われてしまったのだが, 「まあ, 1〜2時間くらいなら...」の気持ちで21時頃に参加したところ, 話が延々と盛り上がり続け, 時計の短針はゴキゲンに12を通り過ぎて, 気がついたら朝の5時くらいまで駄弁り続けてしまった. ここから寝ると全てが終わるのは確定的に明らかだったので, 7時初の最初の便に切り替えることとした.

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というわけで, 早朝のバスタ新宿へやってきたのだった. この時点で明らかに眠いので, なるべく楽な交通手段を使うことにしたのだった. 金なら(ある程度は)ある.

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...というわけで, バスに揺られて親の顔より見た空港(実際, 2021年はまだ帰省していないので親の顔を一度も見ていない...)こと羽田空港に到着. 土曜日の朝ということで比較的賑わっていたが, それでも「翌週の月/火/水を有給休暇にすれば9連休が錬成可能な土日の初日」として見ると, 人は少ないように感じた.

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ANA PREMIUM CHECK-INで保安検査をスルッと通り, ラウンジへ. 例によってアルコールの提供が停止されているので, コーラを飲んでゆっくりする.

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今回搭乗するのはAIRDOとANAの共同運航便, ANA4775(ADO75)便. 北海道には何度か訪れているものの, 実はAIRDOに乗るのは初めての体験だったりする. 沖止めのため, バスラウンジからバスに乗って飛行機まで移動する.

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沖止めはバスの窓から飛行機が間近に見えるので, 大変良いですね.

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...というわけで離陸. C滑走路から, お台場を左手に高度を上げていく. ちなみに機材はJA09AN, B737-700だった.

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海を越えて北海道へ. 阿寒湖が見えてきたら, 女満別空港はもうすぐそこ.

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...というわけで, 無事女満別空港に到着. ここから北見行きのバスに乗り換える. 女満別までの飛行機は8割くらい埋まっていて満席に近かったものの, ここから先はレンタカー等で移動する人が多いのか, バスの乗客は自分含めて2人しかいなかった.

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北見駅へ到着. ホテルに荷物を預けて散策することにした.

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まず訪れたのはピアソン記念館.

www.npo-pierson.org

当初訪れる予定はなかったのだけれど, ホテルのすぐ側の交差点に案内の看板があったので, 立ち寄ってみることにしたのだった.

ピアソン記念館は, 大正から昭和にかけてキリスト教の布教活動に従事した宣教師, ピアソン氏の旧邸であり, 現在はピアソン氏の記念館となっている. 建物の中にはピアソン氏の使った家具の他, 関係する書籍や書簡, 建物を設計したヴォーリズの紹介などが展示されている(聞いたことある名前だな, と思っていたら, 関西学院上ケ原キャンパスの設計者だった).

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続いて訪れたのが北見ハッカ記念館.

www.kitamihakka.jp

戦前, 世界のハッカ市場の約70%を占めた北見のハッカ産業に関する展示がある. この建物はもともと, ホクレンのハッカ工場の研究所として建てられた建物で, 工場が役目を終えた時に北見市に寄贈され, 記念館になったという歴史がある.

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隣には薄荷蒸溜館があって, ここではハッカの蒸溜に使われていた蒸留器や, ハッカを使ったグッズの売店, またハッカ蒸溜の実演コーナーもあった. この日もハッカの蒸溜が行われていて, 建物の中はハッカのスッとする匂いに包まれていた. 写真は蒸留前の, 乾燥させたハッカの葉.

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蒸溜の様子. 一番左で蒸気を発生させ, 乾燥したハッカの葉が入った蒸溜桶に流し込む. 蒸気は冷却槽で冷やされ, 分水器で水とハッカ油を分離させる... という仕組み.

さて, ここまでホテルからピアソン記念館, そして北見ハッカ記念館と歩いてきて, 正直眠いし(これはほぼ不眠不休で北見まで来てしまったので仕方ないことだが...), あとはお腹も減ってきた. というわけでバスで移動して...

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寿司で優勝!!! 北海道といえば海鮮, 海鮮といえば寿司. 北海道の回転寿司のクオリティは高く, 以前北海道に訪れた時に最高の体験を得たトリトンに再びやってきたのだった. とにかく寿司のネタが大きい. そして美味い. 何より, 会社の人間ドックの時にもらえるグルメカードが利用出来るのも大きい(ちなみに去年の人間ドックの時にもらったグルメカードも札幌のトリトンで利用していた. こいついつも健康診断の後に北海道行ってるな...?).

今回は約3000円でお腹いっぱい寿司を食べ, 1500円のグルメカードを利用して実質負担1500円. これは最高としか言いようがない.

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再びバスに乗り, 今度は1時間近くかけて温根湯温泉へやってきた. 実のところ, 今回は北海道北見バスの「北見バスフリーパスチケット」を利用しているため, とにかく遠くへ行っておくとお得になるというカラクリ(?)がある. 北見市街から温根湯温泉までは片道1000円以上するので, ここを往復するだけで元が取れてしまう.

ticket.jorudan.co.jp

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温根湯温泉に到着してから, まず最初に訪れたのは道の駅に併設されている, 「山の水族館」.

onneyu-aq.com

滝つぼを再現した水槽や, 野外に設置されて冬になると実際に凍る川を再現した水槽があって, 1mを越えるイトウを含む北海道に住む淡水魚や, 温泉水を利用した熱帯魚が展示されている. 他の水族館と比べると若干小規模なものの, 一部のポップがネタに走っていて(?), 個人的には楽しく見学することができた.

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「飼育員のこたえ」が切実すぎる... とはいえ, 670円という料金を考えるとサクッと見学できて非常にコスパがいいし, 何より温根湯温泉の一部の日帰り温泉で半券を出すとレンタルタオルが無料になるという特典があるので, そういう意味でも(?)個人的な満足度は大きかった. 「山の水族館」, オススメです.

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近くの売店で, 「白い恋人ソフトクリーム」を頂く. 一休みした後, 観光案内の看板を見ると, 近くに「北きつね牧場」があるという. とりあえず行ってみることにした.

kitakitsune-farm.com

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無加川を渡る. 東京からはるばる北へ来たのに, この日の北見はとにかく暑くて, 歩いているとどんどん汗が出てくる. 勘弁してほしい.

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「北きつね牧場」に到着した. ここはキタキツネ(とエゾタヌキ)が放し飼いになっている動物園のような場所で, 入場料は500円. 放し飼いになっているエリアは柵と扉で囲われているのだが, 扉を開けて中に入った瞬間, キツネが横になっている様子を眺めることができた.

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この暑さはキツネにも堪えるのか, ほとんどのキツネは日陰で寝転がっていた.

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しかし, ここまでキツネに近づけるのはなかなか珍しい経験ではないだろうか? キツネ好きの方は一度は訪れてみて欲しいと思える場所だった.

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「北きつね牧場」からまた歩いて, 最後は「美白の湯宿 大江本家」へ.

oehonke.com

とにかく無限に流れた汗を流したい, ということで日帰り温泉に駆け込んだ. 温根湯温泉の源泉かけ流しで, 800円で露天風呂やジャグジーバス, 寝湯, サウナに水風呂もあって楽しめた(先に述べたように, 本来有料のタオルとバスタオルのレンタルは, 「山の水族館」の半券で無料). 硫黄の匂いがするお湯は結構熱く, 温泉→サウナ→水風呂→外気浴, のループで無限に整うことができた.

後は北見方面へ向かう17時頃の最終バスに乗り込み, 途中スターバックスでコーヒーブレイクをしつつ, ホテルへと戻ったのだった.

本当はここから, 北見名物のホルモンでも食べに行くか... と考えていたのだが, とにかくほぼほぼ寝ていない(バスの中で眠ったりはした)のと, ホルモンを食べるならビールを頼む可能性が高く, この状態でビールを飲むと確実に破滅が訪れるということで, 予定を変更してシュッと眠ることにしたのだった. 旅は臨機応変, ホルモンはまた明日!!!!!

...というわけで, 第1日目はこれにて終了となります.

papix.hatenablog.jp